新しい防災気象情報を紹介!愛媛の気象防災アドバイザー・田頭孝志が解説

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愛媛でのドライブや川遊び、家族での週末旅行。

楽しい予定を立てる時に欠かせないのが天気予報ですよね。
実は2026年5月から、気象庁が発表する「防災情報」の伝え方がガラリと変わりました。

今回の見直しは、「レベル4大雨危険警報」のように情報の種類と自治体が発令する「警戒レベル」を直結させ、受け手が「今、何をすべきか」を迷わず判断できるようにすることが最大の目的です。

特に新設されたレベル3警報、レベル4危険警報、レベル5特別警報の3つは覚えておきましょう。

愛媛県内でも近年、激甚化する豪雨や、地形特有の気象災害が目立っています。

新しくなった防災気象情報について、愛媛の気象防災アドバイザー・田頭孝志氏に解説してもらいます。

監修者

愛媛の気象予報士(気象防災アドバイザー):田頭孝志

田頭気象予報士事務所代表。気象防災アドバイザーとして、地域の安全を支える活動を展開。テレビ番組の監修や、専門知識を活かした大手Webメディアでの記事執筆、防災教材開発を手がける。

防災気象情報はいつから変わる?変更になった背景も

防災気象情報はいつから変わる?変更になった背景も

新しい防災気象情報の運用開始日は、2026年5月29日です。

防災気象情報が新しく生まれ変わる理由は、情報の複雑さが、避難の遅れにつながっていたからです。

これまでは、気象庁が発表する「警報」などの名前と、市町村が発令する「警戒レベル」の数字がバラバラでした。そもそも、警戒レベルとは大雨や洪水などの災害リスクが高まった際に、住民がとるべき避難行動を5段階の数値で直感的に伝える指標です。

出典:内閣府

たとえば、警戒レベル3なら高齢者等が避難を始める目安、警戒レベル4なら避難指示の目安となっていました。

警戒レベルと気象注意報・警報は紐づいていますが、「大雨警報は警戒レベル3」であるものの、「高潮警報は警戒レベル4」だったり、「土砂災害警戒情報が警戒レベル4」など、情報の種類や呼び名がレベルによって異なっていたため分かりにくい現状がありました。

このため、「大雨警報は出ているけれど警戒レベルは何?」「今すぐ逃げるべきなの?」と、判断に迷ってしまうケースも少なくありませんでした。

近年の大雨は、これまでの経験が通用しないほど激しくなっています。 そこで今回の見直しでは、「情報の名前」に「警戒レベルの数字」をそのまま入れることにしました。

たとえば、これまでの「高潮警報」は「レベル4高潮危険警報」へ。

名称に数字が入ることで、情報を受け取った瞬間に「全員避難のタイミングだ」と直感的に理解できる仕組みに生まれ変わったのです。

新たな防災気象情報について

新たな防災気象情報
出典:気象庁

今回の主な変更点のポイントは以下の通りです。

洪水注意報・警報から氾濫注意報・警報へ

新制度では、洪水注意報や洪水警報が廃止となり、川の堤防が決壊したり溢れたりするリスクを指す「河川氾濫」に名称が統一されました。
より具体的で、危険が迫っていることを実感しやすい表現になっています。

土砂災害の名称統一

これまでレベル3相当として発表されていた「大雨警報(土砂災害)」やレベル4相当として発表されていた「土砂災害警戒情報」などが、「レベル3土砂災害警報」「レベル4土砂災害危険警報」となります。

レベル4危険警報の新設

これまではレベル3=警報、レベル5=特別警報という認識が一般的で、レベル4に関しては警報が該当したり、土砂災害警戒情報が該当したりなど、統一性がありませんでした。

今回の刷新では、レベル4の情報を整理し、「危険警報=レベル4(全員避難)」という新しいカテゴリーが新設されました。

注意報と暴風・波浪・大雪・暴風雪警報は変更なし

注意報と暴風・波浪・大雪・暴風雪警報は変更なし

暴風・波浪・大雪・暴風雪の各警報については、名称の変更はなく、レベルの数字も付与されません。これらは屋外移動そのものが命に関わる現象であるため、レベル4(全員避難)等の数字を出すことで、かえって危険な屋外へ人を連れ出してしまうリスクを防ぐためです。

その他の注意報・警報について以下にまとめています。

区分対象となる現象
特別警報暴風、波浪、大雪、暴風雪
警報暴風、波浪、大雪、暴風雪
注意報強風、波浪、大雪、風雪、濃霧、雷、乾燥、なだれ、着氷、着雪、霜、低温、融雪

新しい防災気象情報を要チェック!

防災気象情報を要チェック!

愛媛県は全国的に見て気象災害が比較的少ない地域であるものの、近年は気候変動の影響もあり、これまでの経験が通用しない激しい豪雨が増加しています。

災害に巻き込まれないためには、そして、いざという時に迅速に動くためには、日ごろから気象情報に触れる習慣を身につけることが何より大切です。

特に以下の3つは押さえておきたいポイントです。

  • レベル3○○警報が発表されたら高齢者や不安に感じる方は避難
  • レベル4○○危険警報が発表されたらすぐに安全な場所に避難
  • レベル5○○特別警報が発表されたらすでに災害が発生しているため、避難行動より身を守ることを最優先

また、レベルがつかない暴風警報、波浪警報、大雪警報、暴風雪警報が発表された際は屋外での行動を避けることが命を守ることにつながります。

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